その唇をひらけ
Fri.29.02.2008 Posted in BLコミック作家 *ま行 三池 ろむこ
0 comments 0 trackbacks
三池ろむこ作品お久しぶりです。相変わらず受けの子はSO CUTE!そんじょそこらの女の子ちゃんよりもイケてますから。このタイトルも美味しすぎます。
700191.jpg その唇をひらけ (花音コミックス)
(2008/02)
三池 ろむこ

商品詳細を見る

っていうか、ホント相変わらずゾンビはBLに関してやる気ないよね。画像遅いってば。何回他から引っ張ってこさせるんだっ!怒!


以下ネタばれあり↓


ときどき見えるラインのアンバランスさが、三池先生独特のタッチなんだけど、そのアンバランスさが学生時代の危うさみたいなものとマッチしていてなんだかソソラレルんだよなあ〜



たまきは、幼なじみの慎司が好き。わがまま おうへい 自分勝手なオレ様だけど。最近は、じゃれたり抱きついてくる距離の近さにも緊張する始末。これじゃダメだと『慎司離れ』を決意したたまきだけどかえって会いたくなっちゃって…。ココロとカラダでときめくスクールラブ読み切りシリーズ。家庭教師×高校生の夏体験★話題のケモミミショート同時収録。描き下ろしも大充実!!



黒髪の受けの男の子。長い前髪の隙間から覗く円らな瞳。ウルウルとさせちゃってさ。まるで何にも知らない子羊ちゃんのような佇まいも、BLファンタジーの世界だからこそ許されるっていうもんです。こんなのが実際にそばにいたら、即ウザがられるか、それこそ色んな意味で格好の餌食になることは間違いないですな。

閑話休題、高校生の甘酸っぱさが滲み出ちゃってます。もうびちゃびちゃです(笑。 でもそれを滲ませているのはあくまでも受けであるたまきちゃんであって、攻めの慎司くんではない。三池先生お得意の青い春に悩める可愛い受けくんが、好きだけど…だけど…だけどぉ〜みたいにジレンマや自己嫌悪、嫉妬に悩んでくれるおかげで、読み手は萌々できるんですね。今回もまさにその三池王道を気持ちよく突っ走ってくれてますよ。もうたまきちゃんと一緒になって、慎司くんに対してキュンキュンしちゃいます(笑。 

自分と慎司くんとの微妙な関係を、『慎司離れ』 と称して距離を置くことによってどうにか気持ちを消化しようとするんだけど、逆にそれは互いの気持ちを確かめる切っ掛けになってくれたのだな。ガンガン自分の気持ちを押し進める慎司は、距離を置こうとするたまきちゃんにドカンと気持ちをぶつける。その返事を肯定するならば 『その唇をひらけ』 と言うのだよ〜うほほっ!すっごいセリフだよ。苦笑。
そのまま、たまきちゃんは慎司くんに喰われちゃいます。若者はやることが早いこと……。 『お前は俺のものだ』 宣言をされて貫通式を校内のどこかでされちゃってるときに(っていうか見つからないこと自体、まさにファンタジー) 、その逆もまた真なりと気がつき、本の帯にも書かれている 『こんなコト…やだな、嬉しい』 という萌式否定肯定文につながるんだな(笑。 ちなみこんなコトっつうのは、貫通式されちゃってることね。腐腐腐。

たまきちゃんと慎司くんの関係性が、確定前と確定後それぞれの気持ちの確かめ合いがお話になってます。俺達って…と片恋だと思っているときに感じる不安と、両想いになってからの不安の度合って、質が違うんだけど両想いになったからこその不安というものは、片恋しているときよりも痛さとか切なさが相手がいる分倍増されてるもんです。そんな微妙な恋心も萌なんすけどね。


表題作他、短編が7本になるのかな。

「ドロップアウト」
大学生家庭教師×高校生。
ちなみ 「ドロップアウト」 = 「管理社会におさまることができなくて、枠の外に抜け出ること」っていう意味。人間との付き合いを惰性だけでやり過ごす、人間嫌いな大学生・西念と一人でいるのが寂しいけれどそれを隠すことになれている明るい高校生・嘉一。明るく振る舞えば振る舞うほどに、闇が色濃く見えてくるもんです。前向きに進み、周囲に気を配る嘉一によって、西念が変わっていきます。好きな人を知ることは楽しいけれど、自分に興味を持っていない人に教えたくないと言えることはすばらしい。互いが向き合って初めてプラスの感情が芽生えるものです。


「アウトオブチューン」
「out of tune」 = 「調子っぱずれ」っていう意味だね。
「ドロップアウト」の続編。互いの気持ちを確認しあった二人のその後。
西念がドンドンと嘉一にのめり込んでいきます。 『こんな正体もなく恋をするのは初めてかもしれない』 とラストに西念が呟くのがなんだか羨ましかったんだよね。


「アウトチェンジ」
外に変わる?とか、今までいた場所の外へと移る?みたいな意味だと思うよ。「アウトオブチューン」のその後。人間との関わりを面倒だと思っていた西念が、嘉一との付き合いを通して相手を思いやることや、色々な障害があっても歩いていこうと考えられるようになったのは、一人じゃないからだと気がつく。人はひとりでは生きていけないっていう意味は、色んなことが含まれてる。一人じゃないから歩いていける道はこの世の中にはたくさんあるってことさ。


「なんにもわかっちゃいないのね」「それでもわかってほしいのさ」
擬人猫ちゃんたちの話。猫耳だぞ!(笑。 人に恋するネコちゃんは、切ないね〜


「春よ、こい。」
昔同級生だった二人の妙な同棲生活の話。
すごい短編だけど、なんだかほんわかしましたよ。炬燵っていいよな〜色んな意味でね。腐腐腐。


「アウトワールド」
これ造語?out wardなら外世界とかそんな意味があるけど。たぶんきっとこのタイトルもそんな意味なのか、それともこういう言葉を馬鹿なあたしは知らないだけなのか…
アウトシリーズのおまけ。西念と嘉一はずっと一緒にいられればいいな。別居中の嘉一のお母さん登場。嘉一の性格は母譲りだと判明。苦笑。


うん。かなりの充実度の1冊です。しっかりと三池ワールドを堪能できました。まあいつものことながら線の不安定さや体勢のバランスに?と思う場面も少なくありませんが、それが持ち味のひとつなんで無問題です。毒気の多いBL界において、小憩の1冊になりますよ。

まあそれ以前に、私は唇プルルンな男の子は大好物です。


にほんブログ村 漫画ブログ BL漫画へ 人気ブログランキング FC2ブログランキング

Theme: ボーイズラブ « アニメ・コミック

« 森と興奮は魅惑しなかった(BlogPet) | Home | 秘書とボディガード / 深井結己 »

comments

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

topBack to TOP