あなたと恋におちたい / 高岡ミズミ
![]() | あなたと恋におちたい (幻冬舎ルチル文庫) (2005/05/17) 高岡 ミズミ 商品詳細を見る |
購入したのは随分と前でしたが、読んだのはなぜかごく最近。しかも購入時私的には高岡ミズミ作品としてはお初でした。お初のノベルを選ぶときは、往々にしてイラストが大好きな作家さんであることが多いもんです。腐腐腐。
しかもレビュ書くのもお初でした…今気がついた〜
外村慎司は恋をしている。相手はMR(製薬会社の営業)である外村の取引先の小児科医・喜多野だ。26歳の外村よりもずっと年上の喜多野に恋をしたのは1年前。以来せつない片想い中だ。ある日、喜多野とふたりきりで飲みに行くことになった外村は、酔った勢いで言うつもりもなかった告白をしてしまう。はたして小児科医とMRの恋の行方は?
ゲイがノンケに恋をする。
そんな言葉に集約させるBLファンタジーにはありがちなお話です。ゲイである受けの外村視点で話が進むので、BLの中でも一番読みやすいパターンでもあります。
まあものすごく必死なのです。この受けでマイノリティ側である外村が。常に片思いでしかありえない性癖をずっと持ちながら、とにかく片恋相手のそばで親しい友人としていられる現状だけでも満足していこうと、健気に微笑むのですよ。そんな風に最初は決意するんだけど、結局は好きだからこそもっと親しくなりたい、もっと隣で話したい、もっと笑顔を見たい、もっと自分を見てほしいと、どんどんどんどん溢れるように欲望は湧き出てきてしまう。それを一生懸命に抑え込もうとすればするほどに、滑稽なほど独り芝居に興じてしまう。なんだか、そんな行動にこっちはキュンとしたりしてね(笑。
コメディタッチで書かれているので、決して重いような話ではないです。逆にサラッと読めてしまうのね。でもそんな中でも可愛らしくも愛らしい健気な受け心(笑)を妄想する外村が、とてもキュートに時に切なくなるほど思いつめたりしてくれてます。
喜多野を想い過ぎるばかりに、無意識に突然と「好き」と言いそうになったり、やっと喜多野と本当の意味で信頼を結べたときには「もう死んでもいい」と呟いたりと、読んでるこっちが恥ずかしさの余りに卒倒しそうだと言いたくなるほど純な想いを赤裸々に語るんですよ〜(笑。
外村の友人でもあり同僚の元恋人・佐竹というとってもナイスガイな男の存在も、素敵。ムフ。
飄々としながらも、その実外村を影ながらフォローをし続けていた漢な男なのよ〜天然で鈍感な外村は気がつくはずもないけど、喜多野はちゃんと見抜いてたからね〜なんかそんな繋がりもかっこええわぁと思ったりね(笑。
深くも重くもないライトなお話。無論BLファンタジーとしても萌もちゃんとありますので、外村と一緒に赤面しつつ読むことができますよん。ビックウェーブがないだけに、デカイ感慨は残りませんが、それでも読了後は面白かったという感想は口にすることができると思うな。
そして案外とメロメロになるのは喜多野だと気がつくはずよ〜(笑。

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