書いてて吃驚した。散々久我本読んでるのに、まだ1本もレビュしてな〜いっっ!!いや、それなりに書き留めてはいるんだけど、なぜだかUPしてないんだなあこれが。今回は忘れずにちゃんとUPしよう。
夏目イサクさんのイラストは今回2本もありましたが、両方ともにライト感覚なお話が共通だったなあ。
心機一転、関東から関西の大学に入学したものの、言葉やノリの違いに馴染めずにいた保英。そんな保英に率先して絡んでくるのが、顔もいい家柄もいい、おまけにしゃべりも面白い、自他ともに認めるモテ男の瀬良だ。きつい関西弁で容赦なくツッこんでくるくせに、自分に向かって「好き」を連発する瀬良に振り回される毎日を過ごすうち、保英は瀬良の妙な色気に当てられ始め… 標準語×関西弁カップル場!!
もはや関西弁といえば久我本ですが、今回のこの話、非常に自分のことのようにシンクロさせていただきました。私も東京からこちらに来て早2年。引っ越してきたばかりのころは、もうまさにこの保英状態!!
なぜ会話に面白さを求められるのかっ
なぜボケないとつまらないといわれるのかっ!
なぜすぐにアホといわれるのかっっ!
なぜ突っ込めと強要されるのかっっ!! そりゃもう数え上げればきりないほどに、この本に書かれていたことすべてがその通りに思ってたっつうのっ!!!
……ふうぅ。ちょっと別な興奮をしてしまいましたが、そんな関東人にとっては本当に切実な思いまでもが連ねられているこのお話(笑。 その地方性の戸惑いプラス当人の性格が合わさり、朴念仁な男のキャラが出来上がってます。この真逆キャラとして受けの存在が、もろにザ・関西人ともいうべきキャラのモテ男・瀬良。
必要以上に保英に干渉してくる成り行きに、ああこれはもう瀬良はゲイ設定ですねという感じなんだけど、アプローチされている当本人は全く気がつかないという、まあありがちな展開。でもここの件は多分保英にとっては、アウェイでの事だから余計にその辺りの感覚が鈍っているような後押しもあって、そんなに不自然ではないと感じられるようになってる。訳のわからぬ「関西人」だから、することなすこと変だと感じてしまっているのだと、逆に読み手でも補完してあげちゃうくらいに、保英の関西アレルギーは前半でしっかりと蔓延してるしね。だってもしこれが東京の大学で、こんな風にされていたら、少なからず「もしや?」くらいはいくら鈍感な保英だって感じるんじゃないのかなあ。ってくらいに積極的なアピールです、瀬良は(笑。
関西ノリというニュアンスに騙されたんだかのせられたんだかわからんが、段々と瀬良の色気と優しさを意識し始めた保英。一種の「慣れ」的な様相ですが、それは瀬良という人格を受け入れるとともに、その土地柄も段々と自分のテリトリーの中へ入ることを許し始めたということのようです。
上手く立ち回っていたかのように見えた瀬良だけど、その実、色々と思うところのある恋愛しか経験してこれなかったんだよね。保英がやっと瀬良と向き合って両思いになれても、保英が攻めなのになぜか抱かれているような気にしかなれないセックスだけを通そうとする瀬良。これはかなり切ないことではないですかね。
保英にとっても瀬良という人間と向き合うことで、自分が今まで自己完結にしてきた過去をもう一度振り返り考える時間を持つことができるようになる。誤解を恐れ、迷惑を恐れ、拒絶を恐れ、衝突を恐れて余計な態度や行動をしてこなかったのは、大きさや価値観、根本的な内容が違えども保英も瀬良も同じだったんだよね。それに寂しさや弱さがプラスされていたのが、いつも強気で明るい瀬良の方だったということに最後は保英もわかることができた。
書き下ろしは心身ともに相思相愛になってから10年後のお2人です。いやあ、付き合いたてのころが嘘のように、保英がタラシになって瀬良を掌で転がしてます(笑。 もうラブラブのバカップルに、頬筋緩みっぱなしです。エロモードになると似非関西弁になる保英には笑った〜!!エロモードには全く関係なく、私もよくインチキ関西弁だとこっちの友達に指摘されてます。テヘ。
テンポもよく、内容も意外と(失礼!)背景がしっかりとしていて、楽しかったな。というよりも、異常に保英にシンクロしてしまったから余計にのめり込んだかもね。腐腐腐。
ラストページには、夏目イサク先生の書き下ろしマンガ〜!!きゃあ〜っ!!
もう瀬良がかわいいし、保英も男前だし、もう言うことなしだよん^^

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