自分が購入しておいてなんですが、新刊やらなんやらが毎週のように増えていってしまって秘密の隠し場所が二進も三進もブルドック状態。兎に角どうにかせなあかんやろ〜と、色々と整理をしていたら案の定しばらく再読していないお宝たちに捕まりました。苦笑。
部屋中にBL本を埋め尽くした真ん中で、ティッシュ1箱抱えながら号泣です。内容知ってるくせに号泣できちゃうんだからなあ〜うぅっ。涙。
赤い髪に琥珀色の瞳を持つ浩太は、使用人の息子として、日野家のお屋敷にやってきた。ずっと「異人の子」と蔑まれてきたが、お屋敷の次期当主・裕利は、その髪に優しく触れ、好きだと言ってくれた。二人の間にほのかな恋が生まれる―それが波乱に満ちた人生の始まりとも知らずに。その時、裕利の継母は日野家の財産を狙い、当主暗殺をもくろんでいた。使用人とご主人様―身分違いのせつない恋の行方は…。
泣けた。ものすごく泣けた……orz単純といえば、ものすごくド直球な内容なんだけど、そんなもんは明後日に放り投げてほしいぞ。
まあ率直にいっちゃえばあれだな。ちょっとした昼メロにあるような設定に近いか?不幸体質を背負い、世間の荒波に翻弄されていく人間ドラマみたいなカンジなのかなあ。でもかなりそれに近いものはある。兎に角、切ない上に遣る瀬無い決着に、痛みを伴う安堵感が非常に辛いのだ。
身分違いの幼い恋。ひと言で言ってしまえばそうなんだろう。
それでも必死にその愛を貫こうと身体を張る幼い子供に、なんて大人は非常なんだと泣けてくる。時代設定が非常にアヤフヤで、少し取っ掛かりに疑問を感じざるを得ないが、そんなことは読み進めていくうちにどうでもよくなる。
お部屋付の使用人の息子として日野家に入った浩太。その家の次期当主である裕利。ともに14歳。異人の子として蔑まれてきた浩太は、生まれて初めて自分のその赤い髪を好きだといってくれた裕利と打ち解けるのに時間はいらない。好ましいと互いに思う感情が、いつしか「恋」という呼び名に変わるのだが、まだ何一つ男女の色恋を知らぬ浩太と、すでに必要以上に大人に為らざるを得ない状況に置かれて育った裕利とでは、その気づきに違いがでるのは当然のこと。
一目ぼれに近い状態で浩太を欲する裕利は、彼に「友人」という言葉で自分のソバにいることを願い、また浩太も初めてできた友のソバにいてあげたいと願う。
まだ14歳。だけど、幼すぎる2人前に、無常にもとてつもない試練が次々と襲い掛かってくる。
……こんな風にレビュしてるだけで、泣けてくるよ〜。確かに色々と細かい設定が気になるところなんだけど、余りにも衝撃的な2人の歩む道に、そんなことはどうでもよくなってくる。
どうして、どうして、どうして。そればっかりが2人の人生に降りかかってくる。あんなにも想いあってるのに、あんなにも大切にしあっているのに、あんなにも愛し合っているのに。そんな思いばかり募ってまたまた泣けてくる。どんな目に遭わされても、どんなに痛めつけられても、必死に裕利のソバにいようとした浩太。そんな浩太を必死に守ろうとした裕利。傍から見れば幼き子供だけど、だからこそこれほど純粋に崇高なほどに、相手を想い会うことなんてできないのだろう。
ただそばに居てあげたい、ただ笑顔がみたい、ただ抱き合っていたい。それ以上は2人とも何も望んでいないのに、2人は何も悪いことなどしていないのに。…ただ好きなだけなのに。
何も相手に求めない愛情に独占欲は必要なんだと素直に感じてしまえる。相手が自分のそばに居たいと望むならば、その独占欲を最大限に発揮しても構わない、寧ろその行為すら美しく思えるのだ。2人を応援する大人たちも無論いるわけで、それでもこんなに大人がいるのに2人に何もしてあげられないというもどかしさが書かれてる場面がある。その一文が非常に効果的に、今おかれている状況の切迫感がダイレクトに胸にきて目頭を熱くさせるのだ。
安い昼メロにならなかったのは、幼すぎる2人に課せられた波乱に満ちた期間がたったの2年だけだったから。この凝縮がとんでもなく切なさや悲しさ、遣る瀬無さ、儚く淡い愛しさ、そんな色々な感情が溢れる結果に繋がってる。
……嗚呼、また泣けてきた。苦笑。
結局たった2年間だけの恋だったけれど、それでもきっと向こうの世界でやっと幸せに2人で寄り添っていられると思うことでしかよかったって思うことの出来ない辛さもまた、一応ハッピーエンドなんだろうな……ストーリーは非常に静かな展開なので、人によっては号泣とまでいかずホロリ程度になるでしょう。でも、それでも読み終わったときに、この儚くも確かに存在したであろう2人の恋話に共感することでしょう。
人に優しくなりたい!と思うときに、ぜひこの1冊を。そのかわり、読む場所は家限定にした方がいいです(笑。 思うところ人それぞれなので、一概には言えませんがちゃんとティッシュかタオルをソバに置いておかないと、読了後、多分顔が大変なことになりますわよ。腐腐。

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