帝都万華鏡 ―桜の頃を過ぎても―
ありがたくもない習慣(?)なのですが、多聞漏れなくまた今年も年末にきて風邪をひきました。シンドイです。だるいです。
にしても、どうして私は毎年毎年12月、しかもあと今年わずかとなると体調を崩すのか!?
昨年は40度の高熱でぶったおれて病院でウンウン唸ってました。
今年はせめて38度台でおさまってほしい……あと、残りわずかの仕事は休めないぜっ!!
舞台は大正に元号が変わった頃の帝都。給費生として一高に入学した石木琢馬(いしきたくま)は、桜の下で出逢った美しい青年――高市京介(たかいちきょうすけ)に、かつてない感情を抱いていた。放課後、自作の詩をしたためた雑記帳を忘れた琢馬は、あわてて教室に駆け戻る。そこで雑記帳を読んでいたのは、あの京介だった。やがて詩人と編集者となる2人の関係を、濃艶かつエロティックな文体で描いた異色のデビュー作。栗本薫氏、大絶賛!
いやあー、ずっと読みたかったんです。煽り文句があまりにもりっぱすぎて、そりゃやはり据え膳食わぬは武士の恥ってなもんで(え?)すからね。
大好きな今市子先生のイラストも眼福です。
以下ネタばれあり↓
貧乏学生・琢馬とお坊ちゃま次男坊・京介。
時代は大正。場所は帝都。桜咲き乱れ、花びら狂い舞い散る中のうすぼんやりした景色の中で2人は運命の出逢いをします。
でもこのときの出逢いを「運命」という位置づけをしたのは、琢馬だけだったのです。
当初の京介にとってこのときは、まだ琢馬が自分の人生の中には入ってきていないのです。
はっきりとカタチをなして飛び込んできたのは、内容紹介にも書かれているように琢馬がこっそりと書き続けていた詩が書かれていた雑記帳を目にしたときから。
そのときから2人は急速に近づいていくのです。
初めは琢馬が身分や環境の違う京介に対して「憧れ」とも「恋」とも判断つかない好意を持っていたのですが、これを境にその想いが逆転していくのです。
琢馬は最初に抱いた気持ちを「憧れ」という箱に入れて、親友としての親密さを深めていく。
京介は自分が琢馬に真正面から向き合い、異性にはありえないと思っていた想いに悩み苦しみ、己が狂っているのかとまで考えますが、それが世間にはそういった嗜好の人も普通にいることを知り、ただ成就するはずもない想いを胸奥にしまいこみ、親友としてそばにいることを選ぶのです。
成人して、京介は編集者となります。それはひとえに琢馬の詩の才能を世に広めたいということと、そういう仕事につけば、親友という以外でも仕事という立場ででもそばにいることができると考えたからです。
琢馬は京介の助言などによって、詩人としてデビューすることもでき、夢だと思っていた詩作家として仕事ができるようになる。
京介は、ずっとずっと陰日なたとなり、琢馬をありとあらゆる面で支え続けます。
……叶わぬ想いと知りながら、本当に支え続けるのです。
そんな中、琢馬は郷里の幼馴染のせつ子と結婚をしてしまうのですが……
はあ。これ以上は難しいですね。本編を読んでください。苦笑。
感嘆するほどに細かい描写が散りばめられていて、読めば読むほど、言葉を口にするほどに「帝都」という世界観が脳裏に見えるように広がります。
確かに少し作者の自己満足的な過剰すぎる書き込みがないとは言いませんが、それにしてもテンポが狂うことなく、伝えたいことはきっちりと伝わってくるというのは、間違いないと思います。
これはBLとしなくてもいいんじゃ?とも思いますが、逆にBLだからこその表現方法だったのかもしれないとも思いますね。
この独特な世界だからこそ、この表現が不思議な味を醸し出しているような気がします。
ただ表現が曖昧なニュアンスを漂わせて、本来の軸が見えずらくなっている箇所などもありましたが、それもひとつの持ち味なのかもしれません。
とにかく次回作がものすごっく楽しみです。
ただここまで書き込むのが好きな作家さんですから、次の本が出るまでのスパンが長かったりするのですかね?苦笑。
今先生とのイラストも、もう抜群に合っていて、これ以上はないってくらい帝都ワールド、そうまさに万華鏡のように、きらきらと色々な人生が酸いも甘いも重なり合い、それを鳩かなこというフィルターをとおしてみることが出来た。
そんな感じがします。
私は大好きですね。

にしても、どうして私は毎年毎年12月、しかもあと今年わずかとなると体調を崩すのか!?
昨年は40度の高熱でぶったおれて病院でウンウン唸ってました。
今年はせめて38度台でおさまってほしい……あと、残りわずかの仕事は休めないぜっ!!
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舞台は大正に元号が変わった頃の帝都。給費生として一高に入学した石木琢馬(いしきたくま)は、桜の下で出逢った美しい青年――高市京介(たかいちきょうすけ)に、かつてない感情を抱いていた。放課後、自作の詩をしたためた雑記帳を忘れた琢馬は、あわてて教室に駆け戻る。そこで雑記帳を読んでいたのは、あの京介だった。やがて詩人と編集者となる2人の関係を、濃艶かつエロティックな文体で描いた異色のデビュー作。栗本薫氏、大絶賛!
いやあー、ずっと読みたかったんです。煽り文句があまりにもりっぱすぎて、そりゃやはり据え膳食わぬは武士の恥ってなもんで(え?)すからね。
大好きな今市子先生のイラストも眼福です。
以下ネタばれあり↓
貧乏学生・琢馬とお坊ちゃま次男坊・京介。
時代は大正。場所は帝都。桜咲き乱れ、花びら狂い舞い散る中のうすぼんやりした景色の中で2人は運命の出逢いをします。
でもこのときの出逢いを「運命」という位置づけをしたのは、琢馬だけだったのです。
当初の京介にとってこのときは、まだ琢馬が自分の人生の中には入ってきていないのです。
はっきりとカタチをなして飛び込んできたのは、内容紹介にも書かれているように琢馬がこっそりと書き続けていた詩が書かれていた雑記帳を目にしたときから。
そのときから2人は急速に近づいていくのです。
初めは琢馬が身分や環境の違う京介に対して「憧れ」とも「恋」とも判断つかない好意を持っていたのですが、これを境にその想いが逆転していくのです。
琢馬は最初に抱いた気持ちを「憧れ」という箱に入れて、親友としての親密さを深めていく。
京介は自分が琢馬に真正面から向き合い、異性にはありえないと思っていた想いに悩み苦しみ、己が狂っているのかとまで考えますが、それが世間にはそういった嗜好の人も普通にいることを知り、ただ成就するはずもない想いを胸奥にしまいこみ、親友としてそばにいることを選ぶのです。
成人して、京介は編集者となります。それはひとえに琢馬の詩の才能を世に広めたいということと、そういう仕事につけば、親友という以外でも仕事という立場ででもそばにいることができると考えたからです。
琢馬は京介の助言などによって、詩人としてデビューすることもでき、夢だと思っていた詩作家として仕事ができるようになる。
京介は、ずっとずっと陰日なたとなり、琢馬をありとあらゆる面で支え続けます。
……叶わぬ想いと知りながら、本当に支え続けるのです。
そんな中、琢馬は郷里の幼馴染のせつ子と結婚をしてしまうのですが……
はあ。これ以上は難しいですね。本編を読んでください。苦笑。
感嘆するほどに細かい描写が散りばめられていて、読めば読むほど、言葉を口にするほどに「帝都」という世界観が脳裏に見えるように広がります。
確かに少し作者の自己満足的な過剰すぎる書き込みがないとは言いませんが、それにしてもテンポが狂うことなく、伝えたいことはきっちりと伝わってくるというのは、間違いないと思います。
これはBLとしなくてもいいんじゃ?とも思いますが、逆にBLだからこその表現方法だったのかもしれないとも思いますね。
この独特な世界だからこそ、この表現が不思議な味を醸し出しているような気がします。
ただ表現が曖昧なニュアンスを漂わせて、本来の軸が見えずらくなっている箇所などもありましたが、それもひとつの持ち味なのかもしれません。
とにかく次回作がものすごっく楽しみです。
ただここまで書き込むのが好きな作家さんですから、次の本が出るまでのスパンが長かったりするのですかね?苦笑。
今先生とのイラストも、もう抜群に合っていて、これ以上はないってくらい帝都ワールド、そうまさに万華鏡のように、きらきらと色々な人生が酸いも甘いも重なり合い、それを鳩かなこというフィルターをとおしてみることが出来た。
そんな感じがします。
私は大好きですね。
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